乳幼児期のおやつの考え方

おやつと聞くと、大人が食べるような楽しみとしての食事をイメージしがちです。乳幼児期のおやつはこのイメージとは根本的に違います。おやつという言葉では分かりづらいので「補食」という言葉に変えてみましょう。文字通り3回の食事を補うための食事という意味になります。では何をなぜ補う必要があるのでしょうか。

乳幼児期の子どもは体が小さく、一度の食事で食べられる量に限りがあります。一方で急激な成長をする時期でもありますので、体が必要とするエネルギーや栄養素は多くなります。そのため1回の食事でとりきれないものを補うのが「補食」です。

補食はいつから食べるのが良いのでしょうか。それは離乳食が3回食になって、十分に固形物から栄養を取れるようになってきてからです。離乳食とは汁状の栄養(母乳)から固形物へと栄養摂取の対象を変えていくための練習をしていく時期です。3回の食事がすべて固形物へと移行したら、補食として固形物を与えていきます。1回食⇒2回食⇒3回食⇒3回食+補食という形で食数が増えていくイメージです。ですので、2回食でおやつを与えるというのは胃腸の負担を考えると、まだ早いのかなと思います。

次に、どんなものが補食として好ましいのでしょうか。おやつ=お菓子というイメージがありますが、おにぎり、とうもろこし、さつまいも、野菜スティック、果物などを与えるのが良いと思います。精製された糖(砂糖)を多く含むものではなく、炭水化物が中心となるようにしていきましょう。飲み物は水やお茶にして、ジュースはなるべく避けていきましょう。

少し大きくなってからは楽しみと栄養の両立も良いかもしれません。例えばチョコクッキーはおいしいですが、砂糖控えめのレーズンクッキーであれば炭水化物+鉄分、カリウム、カルシウムなどのミネラルや食物繊維、ポリフェノールを摂取できます。きな粉やごまを使うものも栄養を足すことができます。

現代では昔と比較すると豊かな食生活になっていると思いがちですが、食事のカロリーは足りているのに、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなど特定の栄養素が不足し、体調不良を引き起こす「新型栄養失調」というものもあります。乳幼児期からなるべく栄養のある食べ物を食べる習慣をつけていきましょう。