施設種別による保育の違い

保育園・幼稚園・こども園はどれが優れているのか?と聞かれることが時々あります。どれが優れているのかというダイレクトな聞き方ではないのですが、文脈から保育の違いやそれに伴う優劣を知りたいのだと感じます。

結論から申し上げると施設種別で保育の質の違いはないと思います。昔は保育園は単に子どもを預かるところ、幼稚園は幼児教育をするところというイメージでしたが、平成29年告示保育所保育指針により保育園は幼児教育を行う施設として明確に位置付けられました。今も昔も、どの施設でも一定の質の幼児教育を受けることができていたと思いますが、現在では、より質を意識した幼児教育がどの施設でも展開されています。このような流れから、国が保育の方向性を示す保育所保育指針、幼稚園教育要領、認定こども園教育・保育要領は、それぞれ施設種別ごとにありますが、今後は一つに統合されることが予定されています。

施設種別とは関係なく、園によってさまざまな特色があり、一斉保育や自由保育、担当制、モンテッソーリをはじめとする〇〇式のような保育だったり、こどもを育てるための手段は様々です。どのような手段をとって保育をしていても、基本的には生活経験を通して意欲、協調性、やり抜く力、自制心、自信などの、いわゆる非認知的な能力が身につくような方向性で保育をしていると思います。また、この方式の保育をすれば魔法のように子どもが育つ!というようなものは残念ながらありません。子どもを育てることは、毎日人と人が向き合って伝え合っていくことの地道な積み重ねですので、どうか大人が目を惹かれる部分ではないところも見て頂きたいと思います。

日本の保育は公的制度化にあり、認可を受けるための基準や、監査など行政の関与があるので、保育の質が守られているのが良いところです。現代においては認定こども園だから、幼稚園だから、認可保育所だから何かが優れていて劣っているということはありません。お子さんにとって一番合う園を選ぶことができると良いですね。