おばあちゃんと孫と猫

あるところにおばあちゃんと孫がおりました。二人で過ごしているとお客さんがやってきました。おばあちゃんはお客さんを客間にお通しすると、「粗茶ですが・・・」といい、お客さんにお茶をだしました。それを見た孫は「ねーねー、おばあちゃん、なんで【そちゃ】っていうの?」とおばあちゃんに尋ねました。

「粗茶」というのは、「大したおもてなしではないけれど、どうぞお召し上がりください」という謙譲表現で、相手を立てる日本の丁寧なコミュニケーションです。しかしそんなことを孫に伝えてもまだ理解ができないと思い、おばあちゃんは孫に「お客様には【そ】をつけるのよ」と伝えました。それを聞いた孫は、お客さんに愛猫を紹介しました。「みてみて、お客さん!うちの【そねこ】です」。それを聞いたお客さんは微笑ましく思ったそうです。

 

言葉を覚えるということは、音と視覚情報を一対一で結びつけるだけではありませんというのが昨日のブログのお話でした。さらに一歩踏み込むと、言葉は思考力そのものです。新しい言葉を聞いたとき、今まで覚えてきた言葉や抽象化してききた概念に組み入れて、新しい考え方を作っていくのです。難しい言葉を簡単に伝えてあげるというのも大切ですが、子どもが訪ねてきたらしっかりと説明してあげることも大切です。そして、ここがお父さんの出番です。男性は理論や理屈を元にした子どもにとってちょっとむずかしい言葉を無意識に使っています。普段お母さんとの会話では出てこないような言葉を使ってあげることも、子どもにとっては良い刺激となると思います。ぜひおうちで子どもとたくさん会話をして欲しいと思います。