
たんぽぽ保育園
令和7年9月
浜松学院大学短期大学部2年生
今回の保育実習は、私にとって2回目の園での実習でした。前回の経験を活かせるのかという緊張や不安もありましたが、子どもたちの明るい笑顔や保育者の方々の温かな声掛けに支えられ、12日間を無事に終えることができました。主に4歳児クラスで過ごしましたが、1歳児と3歳児クラスにも2日間ずつ入らせていただき、年齢ごとの発達や関わり方の違いを学ぶ大切な機会となりました。
1歳児クラスでは、まだ言葉が十分に出ないため、子どもたちのしぐさや表情から気持ちを読み取ることの大切さを実感しました。泣いたり声を出したりする中にも「やりたい」「伝えたい」という思いが込められており、それを汲み取って受け止めることで、子どもが安心できる姿を多く見ることができました。また、保育者の方が子どもの遊びをただ見守るのではなく、少し声を掛けたり遊び方を広げたりすることで発展させている姿が印象的で、私自身も一緒に関わることで子どもの笑顔を引き出せたことが嬉しく、大きな学びとなりました。
3歳児クラスでは、少しずつ友達との関わりが増える一方で、感情のコントロールが難しい姿も見られました。感情の波が大きい子等の対応では、衝突や泣いてしまう場面がありました。そのとき保育者の方々は「気持ちを言葉にすること」を大切にし、子どもたちに促す等、注意するのではなく、子ども自身が納得できる形で解決を目指していることを学びました。気持ちが高ぶってしまった子には、簡単なお手伝い等の役割をお願いすることで落ち着きを取り戻す場面もありました。また、同じ部屋では気持ちを切り替えるのが難しい子に対しては、隣の部屋に移動して落ち着けるように環境を整える工夫もあり、その柔軟さが子どもの安心に繋がることも学びました。
4歳児クラスでは自己主張が強くなり、友達同士でぶつかり合う姿が多くみられました。「自分でやりたい」という気持ちを真っ直ぐに出すからこそ、譲れない場面や言い争いが起こりますが、それは4歳児ならではの大切な成長の過程だと感じました。その中で保育者の方は、「どうして嫌だったのか」を一緒に整理し、相手に伝える手助けをしており、子どもたちが少しずつ気持ちを言葉で表現する姿に繋がっていました。また運動会の練習では「お母さんやお父さんに頑張っているところを見せたい」という気持ちを支えに、一生懸命取り組む子どもたちの姿がありました。集中が途切れてしまうこともありましたが、仲間と息を合わせようと努力する姿や「かっこいいところを見せたい」と意欲を見せる姿に、4歳児の成長を強く感じました。
責任実習では、ダンスと猛獣狩りの活動を行いました。子どもたちは最初少しだけ戸惑う姿もありましたが、繰り返す中で楽しさを見つけ、自分から意欲的に参加する姿が見られました。私は活動中、「良い姿勢で待ててるね」等、一人ひとりの小さな頑張りに気づき、声を掛けることを意識しました。全体を通して印象的だったのは、保育者の方々がいつも楽しそうに保育をしていたことです。遊びに参加するときも、声を掛けるときも、まず保育者自身が楽しんでおり、その姿が子どもたちに安心感と信頼感を与えていることを実感しました。保育者として必要なのは知識や技術だけではなく、楽しむ気持ちを持ち続けることだと学ぶことができました。
今回の実習を通して、私は1歳児、3歳児、4歳児とそれぞれの発達や関わり方を学び、子どもたちの姿を深く捉える経験を重ねることができました。特にエピソード記録や責任実習での経験は、自分にとって大きな財産です。2回目の園での実習だったことで、前回よりも余裕を持って子どもと関わることができ、自分自身の成長も感じることができました。短い間でしたが、ありがとうございました。