子どもの遊び場

昔と比べると随分と町内で子どもが自由に遊べる場所が減ったように思います。その分整備された公園などが増え、特に新しい街を設計するときにはおおむね250m以内に一つ街区公園が設けられるなど環境が整備されてきました。

ところが整備された環境は平らで安全です。昨今では安全面に配慮して危険と思われるものはすべて排除されてしまっていることが多いです。極端な例では比較的大きな公園でも遊具が設置されておらず広場のみとなっていることもあるようです。

私が個人的にこんなところで子どもを遊ばせたいなと思う環境の一つが写真のような山の斜面です。おそらく多くの子どもが斜面を知らないので自然の山で遊んだらとても危険です。山には崖やきつい斜面があり、この石はつかんでも大丈夫なやつだけど、これをつかんだら石がとれてしまう。この草は大丈夫そうだ。こういう経験が不足したまま自然の山の中で遊ぶと大変危険ですが、斜面で遊んでいるとこのような経験が付きやすいと思います。昔はこのような自然の中での遊び方を異年齢の集団の中で自然と伝承されていったものです。