プールに入れる塩素について

保育園・支援センターともに夏はプールを出して水遊びを楽しんでいます。小さい子が入るビニールプールなどの簡易プールも含めて貯めた水の中に入って遊ぶものはすべて塩素を投入して殺菌力を保っています。特に支援センターに来る方は塩素に対してマイナスイメージを持っている方が多いように見受けられます。

なぜ塩素を入れているのかといいますと、特定多数の子どもが入るプールは家庭のプールと違って水がすごく汚れます。特に排泄が自立していない年齢ほどお尻周りから大腸菌類や他にもさまざまな菌やウイルスがプールに入り込み、汗や垢などの有機物を餌にして爆発的に増殖します。これらを殺菌したり不活化しなければプールの水を介して感染症がうつってしまいます。だからたくさんの子どもたちが入る園や支援センターのプールでは塩素が入っていないほうがかえって危険です。

ではマイナスイメージをもたれる塩素はどれくらい入っているのかというとごくごくわずかです。水道水に入っている塩素を0.4という数字で表すとプールは1~2ぐらいになるように調節をしています。万が一飲んでも水道水よりもちょっとだけ濃いだけで、食品添加物に使われるような種類の塩素を使用していますので安心です。ちなみに消毒層は100ぐらいの濃さですので、小さい子どもを短時間でもこのような濃い濃度の塩素に入るよりもプールの水にごくごく薄い塩素を入れておいたほうが刺激が少なくて安全に遊べると思います。このようにして子どもたちが安全に水で遊べる環境を整えています。