ひらがな指導

今年度から試験的にたんぽぽ保育園でひらがな指導プログラムをはじめました。3歳~5歳児の間を通して徐々にひらがなへとつなげていきます。3歳児は運筆を行い、曲線を書く経験を積んでいきます。4歳児は運筆に加えて文字の迷路も経験します。この段階ではまだ文字ではなく、文字の一部や形を使った迷路として遊んでいきます。そして5歳児になるとひらがなの具体的な書き方に移行していきます。ひらがなを書く前に、うずまきなどの運筆のおさらいをしてから、似た曲線のあるひらがなの練習ができるように工夫されたオリジナルのワークブックを使っています。

当初は就学前にひらがなを教えることは小学校の先取となってしまいやりすぎているのではないかと感じたことがあります。しかし我が子が小学校1年生になってみると、幼稚園時代に文字への関心の高まりからひらがなを使ったお手紙などの経験の中で誤った書き順で覚えていたり、変な癖がついていて、宿題を見る中でひとつひとつ矯正していくのがとても大変でした。保育園に通っている共働きの家庭なら、放課後児童クラブで宿題を終えた状態でお家に帰ってくるので、書いているところを見ながら教えるということは難しくなります。就学前の文字に興味を持ったその時に教えていくことで、より正しく、より楽しく覚えられるのではないかと思います。特に5歳児は学びに向かう力が出来てきているので、文字を覚えることをとても楽しんでいるようです。この「楽しく」という部分を忘れないように指導をしていきたいと思います。

小学校1年生の特に1学期は小学校での生活に慣れて、学ぶことの楽しさを感じる時期ではないかと思います。この時期に幼児教育と初等教育が重なる部分があることで、自信を持って最初の小学校生活に入っていけるのではないかと思います。