2園の交流

今年度の事業計画として2園の交流の強化が盛り込まれています。これはたんぽぽ保育園の幼児教育の考え方の主に徳育の部分に当たるとともに就学へ向けての準備でもあります。

就学に向けては保育所保育指針の中にある「幼児期の終わりまでに育って欲しい10の姿」を考えると分かりやすいかもしれません。10の姿のうち「道徳性・模範意識の芽生え」と「社会生活との関わり」の部分において、お友だちとの関わりというのが重要になってきます。

たとえば幼稚園やこども園の場合を考えると3歳以上児(年少以上)になると1学年複数クラスが多いと思います。これが保育園だと1学年1クラスのところも多く、たんぽぽ保育園・第二保育園ともに1学年1クラスで1クラスは17人・12人程度となります。これはこれで良いところもありますが、就学を意識すると5~6年間ほとんど変わらないお友だちと過ごすと少し物足りないところです。そこで2園の子どもたちが出会うと同学年がおよそ30人くらい、つまり小学校1年生1クラスぐらいの人数となります。

いつも過ごすお友だちや自分の所属する集団とは異なる集団と出会ったとき、いつも過ごすお友だちはお互いにどういう性格か分かりそうなものですがよく知らないお友だちとどう接していくのか。ここに道徳性や社会との関わりがあります。写真は2園交流を前に両園の先生が打ち合わせをしている光景です。はじめての試みでどうなるか分かりませんが、私は子どもたちには子どもたちだけで社会を形成してお互いを高め合う力があると思っています。今回の計画がその手助けになることを願っています。