離乳食の進行とおやつについて

乳幼児期の消化能力は未熟で1 回に食べることのできる量は限られています。一方で急激な成長をしているため、1 日3 回の食事では必要なエネルギーを摂取できません。大人にとってのおやつは楽しみですが、乳幼児にとっては食事からでは摂取しきれないエネルギーを補う「補食」としての役割が大きいです。特に離乳食期は液状物からでは取りきれなくなった栄養素を固形物から摂取する練習をしている時期です。おやつは栄養素のほとんどを固形の食事から栄養素を摂取することができるようになった3 回食以降で対応していくのが基本です。

ところが最近では「6ヶ月頃から」などと表記された製品が出回っていて、「補食」と「たまの楽しみ」が混同して毎回与えていることもあるようです。おやつの本来の目的は3 回の食事で摂取しきれない栄養素を補うものであって2 回食の時点で与えてしまうのは本来の意味合いとは違ってきます。

ここまで書きましたがだからといって食べさせてはいけないということはありません。あくまでも栄養学的な視点でのことですから実際は消化の具合を見ながら進めていけば良いとは思います。しかし基本的な考え方を理解した上で離乳食とおやつを進めて頂ければ良いのではないかと思います。