叱らない子育て

スマホの普及によって情報化社会はさらに進み、テレビやラジオや雑誌以外にもインターネットという媒体が非常に身近になりました。こんな情報あふれる社会だからなのか、最近では「叱らない子育て」をしたいと思って実践する人も多いようです。

ところがこの「叱らない子育て」という名前から、誤解をしたまま実践する人が続出しているのだそうです。ルールや約束を破っても叱らない。お友だちを叩いてしまっても叱らない。こんな状態では将来どうなるか心配ですよね。「叱らない子育て」というのは本当に叱らないわけではありません。叱るというのは悪いことをしたんだよと教えてあげることで、その逆の褒めるということを通して良いことを習慣化して悪いことをしなくても(叱らなくても)済むように、少なくなるようにというのが本来の意味です。だから叱らない子育てでも叱ることがゼロには絶対になりません。ここを勘違いする人が非常に多いようです。

ここまで読むとお分かりかと思いますが「叱らない子育て」というのは非常に高度な知識と技術と労力を要します。1対1ぐらいの濃密なコミュニケーションと労力がその子のためだけに使える「子育て」という行為に対してだけ使える方法です。そのため集団を形成して行う「叱らない保育・教育」という言葉は存在しません。保育施設や学校では「褒める」「叱る」「諭す」をバランスよく使って集団の中でやって良いこと悪いことの分別を教えています。だからもし実践しようかと思う人はしっかりとした知識と余裕を持って臨んでいただきたいと思います。

若い世代を中心として多くの人が使用するインターネットという媒体は不確かな情報が多いです。間違った情報もたくさんあります。似たような情報や人からの支持がたくさんあるからといって正しい情報とは限りませんので正確性を確認してから使うことが大切です。