ザリガニのお話

昨日のブログのカブトムシの横にいるザリガニです。以前ザリガニを外で飼っていたのですが、ある日を境に失踪してしまいました。脱走ではないと思うので、カラスに食べられてしまったのかもしれません。

ザリガニが消えたその日の夜、週末に行われた父母の会役員会での出来事です。役員のお母さんと一緒に来た男の子が外の水槽でザリガニを探しているようでした。普段はおじいちゃんおばあちゃんのおうちに預けてくるようでしたがこの日はどうしてもザリガニが見たかったようで一緒に来たようです。ザリガニが消えてしまったことを伝えると物凄く残念そうにお部屋の中に入っていきました。いたたまれず「支援センターにもザリガニがいるからもってきてあげるね」と伝えると少しだけ明るい顔になりました。

ところが支援センターのカギを開け、中に入るとそこにいるはずのザリガニがいませんでした。子どもと約束したことを破るわけにはいかないと、焦りながらすでに帰宅してお休み中の職員に電話を掛けて事情を聴くと、どうやら週末はエサをあげることができないので家に持ち帰って世話をしてくれたようです。事情を話すとたまたま園近くに住んでいる職員だったので、夜遅い時間にも関わらずわざわざ届けてくれました。なんて優しい職員でしょう。おかげでその男の子は満たされたようですごくうれしそうな顔でずっとザリガニを見つめていました。その後もよほどうれしかったのか保育中に担任に何度も役員会の時にザリガニを持ってきてもらった話をしていて、「もうザリガニ見せてもらったから(満足したから??)役員会は行かないよ」と言っていたそうです。優しい職員と満たされた1人の男の子のお話でした。